Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

「…よかった。由羅が無事で……」

「…春日様っ。どうして…私なんかを」


涙ぐむ由羅の頭を、春日は優しく撫でる。


「そんなの…仲間だからに決まってるだろ」


由羅の目から、涙が流れる。


いつ意識が飛んでしまってもおかしくない状況なのに、春日の瞳は力強く由羅を見つめていた。


「…泣くな。優秀な忍は、泣かねぇぞ?」

「優秀だなんて…。里一番の忍は、春日様です」