Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

由羅は、春日の枕元で泣き崩れるしかなかった。


そのとき、由羅の髪をだれかが撫でた。

顔を上げると、それは…さっきまで意識朦朧としていた春日だった。


「春日様っ…!」


すぐさま春日の手を取る、由羅。


「…なに泣いてんだよ、由羅」


春日は、指先で由羅の涙を払う。


「由羅…。お前はそんな顔よりも、笑ってる顔の方が似合ってる」


力なく微笑む、春日。