Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

「春日様、助かるんでしょ…⁉︎」


由羅の言葉に、人々は苦しそうに首を横に振る。


「…じゃあ、もっともっと解毒草を集めて、たくさんの解毒薬を飲ませればっ…」


だが、皆の顔は同じだった。


「…由羅様。我々も、できる限りの処置を致しました。…しかし、春日様は…もう……」


その絶望的な言葉に、由羅は一瞬にして目の前が真っ暗になった。


…そして走馬灯のように、春日との思い出が蘇る。