Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

里まで帰り道。

傷口からは血が噴き出し、全身を毒で侵されながらも、由羅の解毒のことだけを考えて、春日は里を目指した。


そして、由羅を里まで連れ帰ったあと、春日は力尽きた。


由羅は解毒薬で治る量の毒であったため、命に関わることはなかった。


しかし春日は、夥しいほどの毒矢を受け、とても解毒薬で対処できるものではなかった。


途中、止血や毒に対する処置を行っていれば、結果が変わっていたかもしれない。