Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

今まで、ありがとう…。


市のこの言葉に、由羅はまた涙が溢れた。


市に感謝されるようなことは…なにもしていない。


自分が、市から声を奪ったというのに…。


それでも市は、由羅を慕っていた。


その気持ちが嬉しくて嬉しくて…。

由羅は、静かに涙を流していた。



竜之助の家族と別れ、由羅はある場所に向かった。


…それは、竜之助が眠る場所。