Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

それは、由羅が舞うときにいつも身につけていたものだった。


「椿ちゃん、そんな高価な物っ…」

「いいんです。どうしても、市に受け取ってほしいんです」


店で舞う由羅の姿に憧れていた市。


自分も由羅と同じような、赤い着物がほしいと竜之助にせがんでいた。

そこで、由羅が市のために赤い着物を縫ってやった。


その着物を受け取ったときの市の嬉しそうな顔…。