Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

「竜之助から、預かったもの…?」

「…はい」


由羅はそう言って、竜之助の文を母親に差し出した。



“…由羅、最期にお願いがあるんだけどさ…”

“…これ、お袋に渡してくれねぇか?”

“お袋…心配性だからよ。俺がいなくなっても、市と2人でやってけるように…”


竜之助の思いが詰まった、家族へ宛てた文…。


竜之助の母親は、由羅から受け取った文に目を通す。