Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

現に今日、豊川家将軍とその跡取り息子の首を跳ね飛ばそうとしたのだから…。


義秀、幸秀の脳裏には、由羅への恐怖が嫌という程に記憶されていた。



「お前たちはよいっ…。これ以上、ヤツに関わるな」


家来を後ろへ下げる義秀。


悔しいが、義秀自身が最も由羅との力の差を感じていた。

もう義秀は、由羅に手を出すことはできなかった。


由羅は最後に、義秀と幸秀の方を振り返るとこう言った。