Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

「そうしてもよいが、無駄死にするだけだぞ。死にたい奴は、追えばよい」


義秀への家来の耳打ちも、由羅には筒抜けだった。

由羅の鋭いまなざしに萎縮し、後退りをする家来たち。


「…ひとつ言っておくが、私はいつでもお前たちの首を取ることができる。今も…、これからもな」


そう言って、義秀と幸秀を睨みつける由羅。


その言葉は、でまかせなどではなかった。