Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

背後には、菊葉城。

その門のすぐそばに、折られた腕を引きづる義秀と、悔しそうに歯を食い縛る幸秀の姿があった。


「よいのですか…父上!?あんな忍ごときに、城の宝をすべてやるなんてっ…」

「…お前は黙っておけ。宝なんぞ、天下統一さえ果たせば、勝手に手に入る」


その義秀の言葉に、幸秀は納得していない表情だった。


「…義秀様。我らが後をつけて、宝を奪い返しましょうか…?」