Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

さっきまで死を恐れ嘆いていた義秀だが、兵たちの前で生き恥を晒されたことに逆上していた。


そんな義秀の煽りでさえも、由羅は聞き捨てる。


「…もうよいのだ。お前たちの命を奪ったところで、なにも得られないのだから…」

「なにを訳のわからんことを…!貴様は一体、なにが目的だ…!?」

「目的…?…そうだな。それは…」



それから、数時間後…。


由羅は、荷車を繋いだ馬に跨っていた。