Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

きっと竜之助は、由羅が手を汚し、豊川家が滅びる結末なんて、望んでいなかっただろうから…。



「…な、なんだ…?」

「あ…あれ…?生き…てる?」


怯えた顔で目をつむっていた義秀と幸秀が、恐る恐る目を開ける。


周囲には、呆然と立ち尽くす兵たち…。


そして…すぐ後ろには、刀を握る由羅が立っていた。


「こ…黒蝶めっ!…どういうつもりだ!? ワシらにこんな格好を兵に晒して、とどめを刺さんとは…!」