Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

自然と、刀を握る由羅の手に力が入っていた。



「…まさか、こんな小娘にしてやられるとは…!!」

「…父上、なんとかしてくださいっ!こんな無様な格好で死にとうない…!!」

「ワシだって、まだ果たすべきことが山ほどあるのだっ…!!」


ようやく自分たちの置かれた状況に理解したのか、命乞いを始める義秀と幸秀。


由羅の耳には、雑音のようにしか聞こえなかった。