Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

体の動かない兵たちは、その場で見ていることしかできなかった。


由羅の足元で跪く、義秀と幸秀。

すぐさま、喉を切り裂いてやれる。


この光景を…ずっと待ち望んでいた。


颯…、ようやくお前の仇を取ることができる。


由羅は、心の中で呟いた。


豊川家は、颯を殺し、竜之助を騙し…。

更に、鞍馬一族の里へ奇襲をかけようともした。


…決して、許すことのできない憎き敵。