Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

由羅の威圧に、周囲は圧倒されていた。



「早う…早う…」


戯言のように、そう呟く幸秀。

幸秀もまた、由羅のまなざしから逃げることができなかった。


由羅は、力づくで幸秀を馬から引きずり下ろすと、義秀と共に跪かせた。


そして、2人の喉元に刀を突きつける。


義秀には由羅の刀、幸秀には颯の刀…。


「「義秀様…!!」」

「「幸秀様…!!」」