Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

黒蝶を討とうと、刀を振りかざした。


…その瞬間。

鋭い視線を感じた。


全身に電気が走り、まるで…刃物で心臓をえぐり取られるような、恐怖を覚える視線…。


…そう。

それは、由羅のものだった。


怒りと憎しみで満ちた、由羅の目。


その目に睨まれただけで、兵たちは計り知れない恐怖を植え付けられ、体を動かすことができなくなった。


蛇に睨まれた蛙とは、…まさにこのこと。