Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

失速した銃弾は、石ころのように地面に転がる。


「あ…ありえねぇ…!!!!」

「あいつは、弾が見えてるっていうのか…!?」


腰が引ける鉄砲隊の頭上を飛び、由羅は義秀と幸秀を視界に捕らえた。


その鋭くくすんだ由羅の瞳は、義秀にさえも恐怖を覚えさせた。



「くっ…くるなぁーーー!!!!」

ドンッ!!ドンッ!!ドンッ!!


義秀は懐から銃を取り出すと、由羅目掛けて発砲した。