Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

その思いが…。


“あんなもの、でまかせに決まっておろう。だれが、捨て駒のためなんかに金をやるものか”

“ハハッ、そうですよね”


義秀と幸秀のこの言葉で、すべてが裏切られた。


義秀と幸秀に対する怒りが、由羅の中で沸々と湧き上がっていた。



「許さん…」


気がついたときには、由羅は義秀の隊目掛けて突っ込んでいた。


自分でも驚くほどに、体が勝手に動いていた。