Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

「…ああ。それなら聞きましたよ。また、コソ泥の忍が入り込んだようで」

「おそらく、あのとき逃した黒蝶だろうな」

「そうでしょうね。仲間を殺された仇打ちにでもきたのでしょう」

「まったく…。仇打ちなど、くだらんわいっ」


義秀と幸秀は、大口を開けて笑い合う。


「影武者は連れ去られたと聞いたが、今頃忍の里で八つ裂きにでもあっているころだろう」

「ほんと、影武者を置いておいて正解でしたね」