Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

「おめぇ、知らねぇのか?どうやら、幻宝山に向かわれるそうだ」


幻宝山…!?


由羅は耳を疑った。


「幻宝山なんて、わざわざあんな物騒な山なんかに…」

「どうもそれがよ、幻宝山には忍の一族が棲んでるって話だ」

「忍…?」

「ああ。あの…“黒蝶”がいる一族だとよっ!」


幻宝山…。

忍…。

黒蝶…。


それは、鞍馬一族のことを指していた。