Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

会えないのは、城にこもるためだからと嘘をついて。


城の中で元気でやっている。

そう思ってもらうために…。



東の空が徐々に白み、夜が明けようとする頃…。


由羅は盛り上がった土の上に、摘んできた白い花を添えた。


この下には、竜之助が眠っている。


川のほとりの温かい朝日が差し込む場所に、竜之助はいる。


竜之助の刀を差し、膝をついて手を合わせる。