「憎しみに満ちたあのときの由羅を…俺は止めることができなかった。…だからせめて、お前の刃だけは自分の体で受け止めてやろうって…」
竜之助は、胸の傷口を着物の上からギュッと掴む。
雲が流れ、徐々に竜之助の呼吸が小さくなっていく。
「…由羅。最期に、頼み事があるんだけどさ……」
竜之助は、震える手で懐からなにかを取り出した。
「…これ、お袋に渡してくれねぇか?」
竜之助は、胸の傷口を着物の上からギュッと掴む。
雲が流れ、徐々に竜之助の呼吸が小さくなっていく。
「…由羅。最期に、頼み事があるんだけどさ……」
竜之助は、震える手で懐からなにかを取り出した。
「…これ、お袋に渡してくれねぇか?」



