Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

「…黙れ!それ以上、しゃべるなっ…!」


由羅は、必死に傷口を抑える。

だがそれも虚しく、着物はすぐに血で染まっていく…。


徐々に意識が薄れていく竜之助の頬に、ポタポタと雫が落ちた。


…それは、由羅の涙だった。


「竜之助…、なぜあのとき話さなかった…」


話していれば、こんなことにはならなかった。


そうであれば、他に対策を考えられたのではないか…。