Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

“また一歩、義秀様、幸秀様をお近くから警護できるようになったんだっ”


腕を認められ、あんなに嬉しそうだった竜之助。

それが…。


「幸秀の影武者ということだったのか…」


由羅は唇を強く噛み締めた。

血が滲むほど、強く強く…。


目に映る竜之助の姿を見ると、あのとき河原で話したことが思い出される。


“心配すんな!実は、大金が手に入る目処があるんだっ”