Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

部屋の障子に人影が写り、勢いよく開けられる。


「侵入者だ!!引っ捕えろ!」


由羅はすぐさま煙玉を取り出し、煙幕に紛れてその場を去った。



月のない夜。

雲は穏やかに流れていた。


川のほとりにしゃがみ込む由羅。

その腕の中には、胸から血を流す竜之助がいた。


「…竜之助っ。なぜ、お前があの場所にっ…」

「なぜって…言っただろ?今度は、城内で警護することになったって…」