Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

由羅は、ぐったりとした竜之助を抱き寄せる。


「竜之助…!?お前…、竜之助なのかっ…!?」

「なに言ってんだよ…。もう俺の顔…忘れちまったか…?」

「…そういうことを聞いているのではないっ…!!」


なぜ竜之助がここにっ…。


由羅は、今の状況が理解できずに混乱していた。


だが、頭の中を整理する暇もなく、慌ただしく複数の足音が近づいてくるのが聞こえた。