Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

颯の仇を目の前にして、いつもは冷静なはずの由羅が、感情的になっていた。


息を切らし、幸秀に刀を振るう由羅。

それを無言で受け止める、幸秀。


激しい攻防が続く中、幸秀が見せた…一瞬の隙。


由羅はそれを見逃さなかった。


「…終わりだっ!!」



グサッ…


生々しく低い音が、由羅の耳に聞こえる。


手応えのある感触、刀から伝う生温かい血。