Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

「由羅のその覚悟、しかと受け止めた。だから俺も覚悟を決める」


竜之助はなにか思い立ったかのように、その場で立ち上がる。


「俺は、全力で由羅を止める」


竜之助のまっすぐ由羅を見つめる、その瞳。


敵である由羅に、敬意さえも表しているかのようなまなざしだった。



そして、それから数日後。


今日は新月。

月がない、真っ暗な夜。


由羅は、黒いマントに身を包んだ。