Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

「そうはいかねぇよ。これでも、豊川家に仕える身。命を懸けて、殿を護るのが俺の仕事だ」


その強いまなざしは、前までの新米兵なんかではなく…。

もう立派な豊川家の家来だった。



豊川家に命を捧げた、竜之助の父。


竜之助は、憧れであるその父の背中をしっかりと見ていた。


いつかは、自分も父親のようになりたいと思って…。


だから、みすみす主君を殺されるようなヘマは、竜之助は決してしない。