Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

「大金が…?しかし、そんな虫のいい話ー…」

「あるんだよ、それがっ!」


さっきまで曇っていた竜之助の表情が、徐々に明るくなる。


「…どういうことだ?」


由羅の問いに、竜之助は自分の右腕の力こぶをパンパンと叩く。


「まぁ俺も、ついに腕を認められたってことかなっ?」


誇らしげにそう話す竜之助。


竜之助の話によると、昨日の城の訓練で、筋がいいと上の者から目をつけられたらしい。