Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

ましてや、治療方法があるかもわからない。


しかし、なにもしないよりは、治る可能性を信じて薬を与え続けようと思う。


竜之助はそう話していた。



「だが、薬代も安くはなかろう…」

「…ああ。正直、俺の稼ぎだけじゃ、お袋の薬代を支払うので精一杯だ」

「じゃあ…」


竜之助の身を心配する由羅。

そんな由羅に、なぜか竜之助は笑顔を見せた。


「心配すんな!実は、大金が手に入る目処があるんだっ」