Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

「俺は医者からの薬を届けに、さっき家に帰ってたんだ」

「薬…?そうか、お母さんのか」

「…ああ」


どこか、重々しく答える竜之助。

由羅は、いつもの竜之助と違うことになんとなく気づいていた。


もしかしたら、竜之助の母親の容態があまりよくないのだろうか…。


そう思っていたとき…。


「…それと、市の薬も」

「…市?どこか具合でも悪いのか?」