Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

そんな由羅に、竜之助はかける言葉が見つからなかった。



「…それよりも、竜之助はなにをしていた?今日も家に戻っていたのか?」


場の空気をガラリと変えるように、由羅は竜之助に話題を振った。


まるで、先程の冷徹な表情が嘘かのように…。


由羅は、いたって元気そうに笑っていた。


しかし、無理をして笑っているのはわかっていて、竜之助は心が痛かった。