Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

「詳しくは知らんが、噂によればー…」



そのとき…。


「由羅…?」


背後から、自分の名前が呼ばれてハッとする。

恐る恐る振り返ると…。


「やっぱり由羅だ…!」


それは、竜之助だった。


「由羅…よかった、無事でっ…!!」


竜之助は由羅に駆け寄るなり、強く抱きしめた。


「りゅ…竜之助っ。いきなりなにをっ…」

「あ…。…わるい、急に。ここじゃあれだから、場所を変えないか?」