Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

「…ああ、もちろんだ」


ようやく、颯の仇を取れる。


自然と、由羅は刀を握る手に力が入っていた。



暗殺が依頼されたからといって、由羅はすぐには実行に移さなかった。

慎重に、念入りに…。


由羅は新しい緑の着物を着ると、人で賑わう日中の菊葉の城下町へ入った。


2ヶ月ぶりにくる、菊葉の城下町。

市場は活気が溢れ、なに一つとして変わっていなかった。