…一秒にも満たない早業。


その目にも留まらぬ一瞬の出来事に、周りの忍たちは息を呑む。


「…ついに、やってのけてしまったか…由羅」


呆気に取られていた陽蔵が、ようやく口を開いた。


その一言で、時が止まったかのようなその場の空気がまた動き出す。


「由羅様…、完敗ですっ…」


由羅に刀を突き付けられた仲間は、ぽとんと銃を地面に落としてへたり込む。