由羅は、ゆっくりと目を閉じる。



「由羅様、お許しください…!」


由羅に銃口を向けた仲間は、そう口にして引き金を引く…!


…ドンッ!!


放たれた一発の銃弾。


空気を斬り裂き、一直線に向かう先は…由羅の眉間。


その瞬間…!


由羅は目をつむったままヒラリと弾を避け、そして鞘に手をかけると一気に詰め寄り、銃を持つ仲間の首元に刀を突き付けた。