Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

由羅の目から見ても、颯の命の灯火が小さくなっているのがはっきりとわかった。


「…死ぬな、颯っ!」

「やめてくれよ…。そろそろ…楽になりたいっていうのに…」


言葉一つ一つにも、息継ぎを挟まなければ話せない状態。


「それに…安心しろ。お前の秘密は、バラしちゃいない…」

「…え」

「お前と…あいつのことだよ。今日の出来事だって、…“椿”に惚れ込んだ変態義秀が…勝手に由羅を捕らえたって伝えてある…」