Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

由羅が帰ってこないことを不審に思って、城に捕らえられたのではと考えることはできる。


しかし、鞍馬一族の中で、由羅の捕らえられている牢獄の正確な場所まで知っている者はいないはず。


一体、だれが……。


「城のヤツ…」


すると、暗闇に颯の声が聞こえた。

その言葉に、耳を疑う由羅。


「そんな…馬鹿なっ。豊川家に仕える城の者が、敵である私の居場所をお前に教えるわけがー…」