Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

「探せ…!!まだ近くにいるはずだ!!見つけ次第、連れて参れっ!!」


絶好のタイミングで獲物を取り逃がし、血眼になって由羅と颯を探させる幸秀。



…だが、由羅たちはすでに、菊葉城から離れたところにいた。


「お手を煩わし、申し訳ありません…」

「謝ることなどない」


由羅は、陽蔵の腕の中にいた。


幸秀が引き金を引く寸前に突風を起こしたのは、陽蔵の仕業だった。