Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

今度こそ、…終わりだ。


由羅は覚悟を決めた。



そのときっ…。


「…うわっ、なんだ!?」

「前が…見えねぇ…!!」


突風が吹き、幸秀や兵たちの視界を奪う。


あまりにも強い風に、武器を構える余裕などないほど。


…そして突風が止み、兵たちが目を開けたときには、そこに2人の姿はなかった。


「どこへ消えたっ…!?」


一瞬の出来事に、目を疑う幸秀。