Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

そう声を絞り出すと、颯は膝から崩れ落ちた。


「…颯っ!!?」


由羅は、力なく倒れてきた颯を受け止める。


そして、体を抱き起こそうと颯の背中に手をまわし、ようやく気がついた。


…なんと由羅の両手には、血がベッタリとついていたのだった。


「颯…!?お前、まさかっ…!!」

「そんなに驚くことねぇだろ…。お前が撃たれたら…、俺が陽蔵様に殺されちまうからなっ…」