Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

だが、由羅を狩ることを楽しんでいるのか、口角は上がっていた。



引き金にかけた幸秀の指に、ゆっくりと力が込められる。


「さらばだ」


満面の笑みの幸秀のその言葉に由羅は死を覚悟し、強く目をつむる。



…ドンッ!ドンッ!ドンッ!!



城内に響く…3発の銃声。


…死んだ。


由羅はそう悟った。



…しかし。


痛みもなにも感じない。