Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

その周りを兵たちが取り囲んだ。


…そこへ、大勢の兵たちを割って現れたのは。


「ほっほっほっ…。実にいい眺めだ」


なんと、幸秀だった。


「…幸秀。貴様っ…」


由羅は幸秀を睨みつけ、先程幸秀に手当てされた包帯を剥ぎ取る。


「まさか、これに毒をっ…」

「ようやく気がついたか」


幸秀は、にんまりと微笑む。



“父上が手荒なことをしてすまなった”