Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

足元もおぼつかず、体が言うことを聞かない。


…ドサッ


そのまま由羅は、屋根から転がるように滑り落ち、場内の庭の茂みに落下してしまった。


「…由羅!!」

「あそこの屋根にいるぞ!」


由羅を助けようとした颯だが敵に見つかり、颯目掛けて飛んでくる弓矢を躱すのでそれどころではなかった。



「…くっ」


目の前がクラクラして、上体を起こすので精一杯の由羅。