Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

兵たちが颯たちを確認してから、地下牢に煙が充満するまでが早すぎる。


なにか目星がなければ、城の敷地内に侵入してからあの地下牢にはなかなかたどり着けない。


「それは、またあとで教えてやるよ」


先頭を行く颯が言った。

由羅はその答えに、黙ってついて行くのだった。



地上へ出ると、あちらこちらで刀が混じり合う音が聞こえた。


「…みんな、きてくれたのか」