Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

その兵たちを飛び越えて、颯と共に地上へ続く階段を上る。



地上へ出るまでに、いくつかの石の扉を開けた。

それはまるで、隠し扉のようだった。


「それにしても、私がここへ捕らえられているとよくわかったものだな」


地下牢はいくつかあることは、由羅は把握していた。


しかし、鞍馬一族で菊葉城の構造に一番詳しい由羅でさえ、この地下牢の場所は知らなかった。