Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

「…くそっ。あいつら、銃まで持ってやがったとはっ…」


颯は、痛々しい由羅の肩に目を向け、唇を噛み締める。


「とにかく、里へ戻るぞ。里の方が、的確な処置ができるはずだ」

「…そうだな」

「立てるか…?」

「これくらい平気だ」


由羅は、颯の手を借りることなく立ち上がる。


地下牢に充満していた煙幕が徐々に薄れていくと、至る所に颯にやられた兵たちが伸びていた。