Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

どうやら、地下牢にいた兵から鍵を盗んだようだ。


「…それにしても、ひどくやられたもんだな」


颯は、由羅の体に残された傷跡に目を向ける。


「…大したことはない」

「いや、そんなわけねぇだろっ。お前なんだよ、その肩の血…!」


肩の傷の血は止まりつつあるとはいえ、先程幸秀が巻いた包帯すら赤く染まっていた。


「銃で撃たれたのか…?」

「ああ。…油断した」