Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

刀を交じり合わせているのか、金属の擦れる音も聞こえる。



…そして。


それは、あっという間の出来事だった。



「煙…!?」

「火事かっ!?」

「…いやっ、これは煙幕だっ!」


足元から、徐々に上へと立ち込めていく煙。

地下牢が煙が満たされると…。


「よう、由羅」


…由羅の耳に届く、聞き慣れた声。


見上げると…。


「…颯っ」